空調設備も対象!高年齢社員がイキイキと働ける職場へ!「エイジフレンドリー補助金」で未来を創る!
- 西川 浩樹
- 11 分前
- 読了時間: 4分

「ベテラン社員の経験と知識は会社の宝!」そう考えている中小企業の皆さん、朗報です!2025年度も「エイジフレンドリー補助金」が実施されます。この補助金は、高年齢労働者が安全で健康に働き続けられる職場環境を整備するための設備投資や専門家による指導にかかる費用の一部を補助してくれる、まさに「エイジフレンドリー」な制度です。
エイジフレンドリー補助金とは?
この補助金は、高年齢労働者の労働災害防止のための設備改善や、専門家による指導を受けるための経費の一部を補助するものです 。全ての申請者に補助金が交付されるわけではなく、高年齢労働者の雇用状況や対策・取り組みの計画が審査され、効果が期待できるものに交付されます 。
申請受付期間は令和7年5月15日から令和7年10月31日までですが、予算に達した場合は期間中でも受付が終了する可能性があるため、早めの準備が肝心です 。
どんなコースがあるの? 気になる補助上限額!
エイジフレンドリー補助金には、全部で4つのコースがあります 。
I 総合対策コース
補助率: 4/5
上限額: 100万円(消費税を除く)
高年齢労働者の特性を考慮したリスクアセスメントの実施と、その結果に基づく労働災害防止対策(機器導入、工事など)が対象です 。リスクアセスメントのみでも補助対象となります 。
II 職場環境改善コース
補助率: 1/2
上限額: 100万円(消費税を除く)
高年齢労働者の身体機能の低下を補う設備・装置の導入など、労働災害防止対策にかかる経費が対象です 。例えば、転倒・墜落災害防止対策(段差解消、滑り止め床材の導入、手すり設置など)、重量物取扱いや介護作業における労働災害防止対策(作業台設置、搬送機器、アシストスーツ導入など)が含まれます 。
さらに、特筆すべきは熱中症予防対策プランです 。屋外作業などでの体温を下げる機能のある服やスポットクーラーの導入、身体冷却のための機器(アイススラリーを冷やす冷凍ストッカーなど)、さらには熱中症の初期症状を把握できるウェアラブルデバイスの導入なども対象となります 。空調設備もこの「職場環境改善コース」の一部として、熱中症予防対策として導入費用が補助される可能性があります。
Ⅲ 転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース
補助率: 3/4
上限額: 100万円(消費税を除く)
専門家による身体機能のチェックと運動指導が対象で、転倒防止と腰痛予防のそれぞれで申請が可能です 。役員を除く5人以上の労災保険適用労働者が対象です 。
IV コラボヘルスコース
補助率: 3/4
上限額: 30万円(消費税を除く)
医療保険者と事業者が連携し、労働者の健康保持増進のための取り組みが対象です 。健康診断結果を踏まえた健康教育・研修、コラボヘルス推進のためのシステム導入、栄養・保健指導などが含まれます 。
各コースの補助上限額は個別に設定されていますが、例えば、総合対策コースで100万円、職場環境改善コースで100万円、転倒防止・腰痛予防のための運動指導コースで100万円、コラボヘルスコースで30万円と、合計で最大330万円の補助を受けられる可能性があります。ただし、複数のコースを併せて申請することはできません 。
申請のポイントと注意点
申請から補助金交付までは、コースによって異なりますが、概ね2ヶ月程度の期間を要します。 特に重要な注意点として、交付決定日より前に取り組みを開始(発注)していた場合は、補助金が支払われません。 また、「前払い」も認められていませんので、すべての取り組みが完了した後に業者への支払いを行い、その後、実施報告と補助金の支払い申請を行う必要があります。
どこに相談すればいいの?
エイジフレンドリー補助金は、申請書類の作成や、どのコースが自社に最適か、といった判断が複雑になることがあります。そんな時は、社会保険労務士などの専門家に相談することをおすすめします。労働に関する専門知識を持つ社会保険労務士であれば、貴社の状況に合わせた適切なアドバイスや、申請手続きのサポートをしてくれるでしょう。
高年齢労働者の皆さんが、安心して、そして快適に働き続けられる職場環境は、企業の生産性向上にも繋がります。このエイジフレンドリー補助金を活用して、より良い職場づくりを目指してみませんか?
ご自身の会社の状況に合わせて、早めに情報収集と準備を進めることが、補助金活用の成功の鍵となります。まずは、社会保険労務士やエイジフレンドリー補助金事務センターのホームページを確認し、詳細な情報を入手することから始めてみましょう!
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